第2章 懐かしい日々
「!お話があります。来てくれませんか?」
との母が話しかけてきた。
は
「なに用ですか?お母様?」
いつもと変わらぬ笑顔で聞いた。
「ここでは話せませぬ。お父様にも聞いてもらわないといけませぬから、お父様の部屋に行きましょう。」
を安心させる笑みで言った。
~inお父様の部屋~
「どうしたのじゃ。君江(お母様)話してみなさい」
威厳がある声で聞いた。
君江は複雑な顔をして答えた。
「はい、風間様(お父様)。が国民に狙われているという話を聞きました。」
「なぜ、狙われてるのだっ!!」
風間は興奮し立ち上がった。
「それは、を殺せば不老不死になる。や自分が国として生きていける。の血は宝石になる。など、ありもしない噂が全国民に伝わっています。」
君江は涙を流しながら答えた。自分の子が殺されるかもしれないと考えたら誰でも悲しいだろう。
「どうしたら、いいのだ。どうしたら!は狙われずに済むのだ・・・」
二人とも頭を抱えて考える。
「お父様。お母様。私は殺されるのでしょうか?愛する国民に殺されるのでしょうか?」
は泣きながら話した。
「そうしたら、お父様に頭をなでてもらえない。お母様が作るごはんが食べれない。菊様・・・と遊べない、あえなくなる。私そんなの嫌だ!うわぁぁん」
風間と君江は何かを決意した顔で
「は誰にも渡さないし、ずっと生きるのよ」
「そのためにはにはしばらくの間、日ノ本を出てもらうしかない。その間世界中を旅をするのだ。騒動が落ち着いたら、我々が手紙を出そう。」
と言った。
は涙ぐみながら
「分かりました。」
と答えた。
「そうなったら、早く準備をしましょう。それとこのことは、菊やほかの人に話してはいけません。三人だけの秘密です。」
君江はを安心させるかおで言った。