第2章 懐かしい日々
―――――菊様!見てください!―――――
――――――おや、菊の花ですね・・・・―――――
―――はい。菊様のために育てたのです!!―――――
「おや、懐かしい事を思い出しましたね。」
とお茶を飲む姿は月に照らされとてもきれいだ。
「あのころに戻りたいですね・・・・
彼女は今どこにいるのでしょうか?」
その彼女とは菊が幼き頃から一緒にいて恋心を持っている田中アヤカのことである。
アヤカは今までずっと行方不明。
菊があれやこれやと探してもみつけだせないのであった。
「本当にどこにいるのですか。かくれんぼは終わりですよ」
その時、風が強く吹き庭の桜が一気に舞った。
「綺麗ですね。桜を見るとさんをおもいだしますね」
「会いたいです。あなたがいないと私は・・・」
菊の頬に一筋のしずくがこぼれた。