第5章 【青春は、死ぬまで終わらない】
ぬめぬめと熱い舌が、私の舌を追い回す。
何て獰猛なキスなんだろう。
ガイさんは口咥内をまるで犯すように何度も角度を変えて口付けてくる。
体が、熱くなる。
体が、震える。
ガイさんが、息を荒くして私を求めている。
そうよ、私の体はあなたの物。
あなたに捧げたくて、今日まで大事に守ってきた体。
もっと触れて、舐めて、吸って。
「あ、あぁ…っ!!」
唇から離れて、ガイさんが私の指をしゃぶり始めた。
このまま、ここで全てをさらけ出してしまいそうだ。それでも、良い。私をもっと味わって。
「…はあ…アレス…」
「…どんな味がするのかしら…?」
首筋に舌を這わせながら吐息を熱くする彼に、私は笑いながら囁いた。
「甘い…眩暈がするほどだ」
「一度味わったら、抜け出せませんよ」
「お前だってオレから抜け出せないんだろう?」
お互い様だなと言って笑うガイさんの表情がどこか意地悪で、こんな顔もするんだと私は見惚れた。
「今日からオレとお前は夫婦だ」
「えっ!?け、結婚してくれるんですか!?」
善は急げと言うが、ガイさんの展開の早さに私の方が付いていけない。
「アレスをオレの物にするには、早いに越したことはないからな。悪いが、返品してくれと文句を言われても聞けないぞ」
キラーンとウインクをしながら微笑んだ。その手はしっかり私の胸を揉んでいる。