第4章 【ガイさんが、欲しいのよ】
ありったけの思いの丈を、熱弁で奮う私だったが。
「お前たち、盛り上がっているようだな!」
何の前触れもなく個室の扉が開かれ、突然現れたその人に冷水を浴びせられたように固まる。
私の脈はバクバクと走り出す。
激しい動悸と脂汗が流れ、息をするのもままならない…!
そんな私の状態に気付かず、リーさんは敬礼のポーズで彼を迎入れた。
「ガイ先生、お疲れ様です!」
「先生の私服見るの久しぶり~!どうしたんですか?」
「任務でたっぷり汗をかいてな!一風呂浴びてきたのだ」
チラリと横目でガイさんを見れば、いつもとは違う服装。黒のカッターシャツに、黒のGパン。
ガ、ガイさんの私服始めてみた…!!
ボタンを外したシャツから見える胸板が、いやらし…違った、逞しい!
シャワー浴びてきたんだ…
ガイさんのシャワーシーン…濡れた髪を掻き上げて、筋肉の筋を流れるように滴る雫…。……ブハッ!
「ちょっとーっ!アレスッ!!何鼻血出してんのよ!」
ごめんなさい、ガイさんの裸体を想像して勝手に鼻血出してました。……というか、何か興奮しずぎて息…が…っ!?
「おい、そいつ過呼吸起こしてるぞ」
ネジさんが険しい顔で言う。
「それはいかん!キミ、落ち着くんだ!」
ガイさんが、私の肩を抱いた。