第4章 【ガイさんが、欲しいのよ】
それから、お酒を酌み交わしながら(私は未成年だから飲めないけど)改めて簡単な自己紹介と、事の顛末を簡単に説明した。
「あなたがガイ先生のこと大好きだって言うのは分かったわ。いつから好きだったの?」
テンテンさんが真面目な顔で聞いてくるので、本来赤面必死な事柄を真面目に話さざるを得なくなってしまう。
「…私がまだアカデミー生だった頃…」
記憶が過去を遡る。
「私は夢野一族ということもあって、小児性愛者からいつも付きまとわれていました」
「……サラッと言うことじゃ無いと思うんだけど」
テンテンさんの言う通り、本来なら過去は包み隠して起きたかった。
「でも、私が今こうしていられるのも、ガイさんが私を守ってくれたからなんです」
気の触れた変質者が、ついに法を犯してきたのだ。ストーカーの時点で法に触れていた訳だけれど、直接危害を加えられ、私は性的に犯される寸前だった。
「たまたまその現場の近くを通りかかったガイさんが、私に襲い掛かる変態をボッコボコにしてくれました」
『いたいけな幼女に何をするつもりだ!これ以上悪さが出来ないようにお前の命(タマ)貰うぞ!!』
強姦魔に相応しい、素晴らしいタイキックをお見舞いしてくれたのです。