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ふたりのカタチ

第9章 逢瀬のカタチ


ぼんやりと携帯の画面を眺める。

さっき届いたメッセージが浮かんでる。


『14日の午後、空いてるかな。』




空いてるけど。

行く先は、またホテルなんでしょ。どーせ。
もしくは、櫻井くんの部屋。
日の高い時間でも。





この年になって知ったこと。

白昼の情事は、罪悪感を曖昧にする。
羞恥心を希釈する。
感情を乾かしていく。


じゃあ夜なら違うのかっていうと。

別に、そんなに変らないんだけども。


・・・・・・二人の関係性の問題か。









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