第13章 イビツなカタチ
そう思ったことが顔に出たのかもしれない。
お互いの目が合った直後。
無表情のまま、問答無用に私のことを荒らし始めた。
ひかり 「ちょ・・・・っと!イヤッ!やめ・・・・・・・っやだ!」
翔 「・・・・・・・・・・・・。」
黙れ、とも、うるさい、とも言わず、無言で蹂躙する。
どんなに抵抗しても、唇を塞がれて黙らされ。
骨が折れるんじゃないかって思うような力で押さえつけられ。
私の意思も全て、無視。
それでも反応し始めてしまうカラダ。
知り合ってまだそんなに経ってないのに、私が感じるところを完全に心得てる。
乱暴にされても、感じてしまう。
もう、イヤだ。
頭の別の部分では欲しくて欲しくて仕方なくなる。
拒絶と欲しいと思う気持ちがない交ぜになる。
その目からは、何を思ってるのかこれっぽっちも読み取れないのに。
その動きからは、何の感情も感じられないのに。
それでも。
そんな扱い受けてても。