第1章 しつこい!
最初は憧れだった。
妹のために頑張る室長を尊敬した。
室長はリナリー以外のためにも頑張るようになった。
それを不愉快だと思っている自分がどこかにいた。
ザ!バサッ!ズサ!!
積み上げられる書類の 束、束、束。
これらは全てコムイの仕事である。
「コムイ室長…、これはさすがに多いんじゃ…」
リーバーも自分の仕事の書類を持っていた。
書類の高さは約50cmほどだが、
それでもコムイの書類のほうが、何倍も多い。
その書類の山を、コムイは一昨日から
一睡もせずに片付けている。
「室長、休んで下さい、さすがに働きすぎっスよ」
リーバーはコムイの肩に手を置くが、
パシンと払われてしまう。
「室長!30分でもいいから…」
リーバーの声はコムイには届いていないようだ。
「おい、室ちょ…」
「しつこいな!!
今、この書類に目を通すことで、救える命がある!
エクソシストや探索部隊、サポーターの
皆が命懸けで戦ってくれているのに、
僕が手を抜いて良いはずがない!!!」
コムイは握り拳を机に叩きつける。
がしゃん、と大きな音をたててマグカップが割れる。
リーバーは何も言い返せなかった。
「…お茶…淹れてきます。」