第12章 FUNKY (R18)
タクシーを降りてから部屋に入るまでは手を繋いでなかったけど、部屋に入るとまた、ベッドまで手を引かれる。
ベッドに並んで腰掛ける。
「・・・・・俺のこと、知ってんの?」
「ん?知ってるよ。櫻井翔くんでしょ?(笑) 嵐ってグループの。」
クスッと笑って、
「それくらいしか知らないけど。ごめんね。TVあんまり見ないから、疎くって(苦笑) あ、あと私より年下ってことも知ってる。」
彼女がこちらに向き合って、笑う。
手を伸ばしてキスしようとしたら、右手で俺の唇を塞ぐ。
「まだ、ダメ(笑)」
そう言って微笑しながら、俺の服を脱がしていく。
上の服を全部脱がしたところで、今度は自分の服のボタンを外し、肩まで服をズラした。
『後はキミが脱がせてごらん。』
そんな顔して俺の額や鼻先にキスしていく。
唇には来ない。
耳元へ、首筋へ、鎖骨へと辿って行くキス。
指先で両側の稜線をなぞりながら、キスは徐々に胸元、腹部へと下りていく。
ベルトを外され、ジーンズも下着も剥がされ。
へそピアスのところで舌を転がされ、つい声が洩れる。
一瞬上目遣いになったその目は少し笑って、更に下へとキスは移動していく。
ちょ・・・・
このままじゃ俺のメンツが、と思ってももう遅い。
指が、舌が、蠢き弄ぶ。
大きく息を吐き出すことで何とか耐えてると、不満そうに更に追い討ちをかけてくる。
どうにもならずに喘ぐ声が出る。
くっそ、もうダメ・・・・・