第11章 夜空への手紙
どうしてこの人は、こんなに素直に気持ちを言葉にできるんだろう。
私がずっと後悔していた、そして巻き戻ししてやり直したかったことを、いとも簡単にやってのけてしまう。
ありがとう。
ごめんね。
大好き。
こんな短い言葉ですら私は言えずに、一人うずくまっているのにね(苦笑)
雅紀 「・・・・・何か、気付かないうちにひかりのこといっぱい不安にさせちゃってたんだよね・・・・・ごめん。」
ううん。
腕の中でブンブン頭を横に振る。
雅紀 「でもさ、オレが好きなのはホントに・・・・」
ひかり 「雅紀。」
雅紀 「ん?」
ひかり 「雅紀が好き。一番好き。誰よりも好き。」
一瞬ビックリした顔。
その後、満面の笑顔が広がる。
雅紀 「うん。オレも。」
もう一度、ギューッと腕に力が入る。
雅紀 「オレも、ひかりが好きだよ!」
頭のてっぺんに彼の頬が当たる。
呟く声が髪を揺らす。
雅紀 「・・・・・・よかったぁ(笑)」