• テキストサイズ

LOVE

第11章 夜空への手紙


3回目の紅白司会。

ずっと見てるのはやっぱりツラくて、最初しか見てない。
時計を見ては溜息ついて、チャンネルをザッピングしてばかり。


(今頃紅白が終わって、移動してるのかな。)

(去年は―――――。)


初詣が終わった後、会いに来てくれたんだよね。





そのことを思い出してると、急にどうしても彼の顔を見たくなって、TVをつけた。

足が痺れた時に、痛いの分かっててわざと刺激を与えてみる感じに似てる。
痛いんだけど、でもその痛みを少し感じたいような。

会いたいのに会えない痛みを紛らわすために。





番組は終わって彼らはもう出てこないけど、次の番組になってもまだボーッと画面を眺めてた。


右手を伸ばした先に彼がいないのが、どうしようもなく淋しい。

ココアを飲もうと思って冷蔵庫を開けたら、牛乳を切らしてた。


・・・・・コンビニに買いに行こ。









/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp