第33章 お前はもう…
『…っ』
私はそっと受け取って、それを見つめた。
あの時は皆に申し訳なくて、合わせる顔がなくて、迷惑をかけてるって、そう思っていた。
でも…さっき皆が、紡いでくれた数々の言葉。
それが、私にとってどれだけ嬉しくて、どれだけの勇気を与えてくれたか。
戻る前にやらなくてはいけないことがある。
私は小さく深呼吸をしてから、バッと頭を下げた。
『自分の勝手な都合で退部してごめんなさい!!!』
そして今度は勢いよく頭を上げる。
『皆さんに迷惑をかけたことは変わりません。これは事実です。でも…でも、私はこの場所が好きです!…いや、好きだけじゃ足らないな…大好きなんです!!』
そう改めて思いました、と告げれば驚いたような、照れたような、嬉しそうな、まとめ難い顔をする皆。