第33章 お前はもう…
濡れタオルで涙跡をぬぐって、普通のタオルでポンポンと拭く。
やっぱりゴシゴシ拭いたのは痛かった、ヒリヒリする←
もう一度お礼を言うと3人は優しく、嬉しそうな笑みを零した。
体育館と皆の顔を見渡せば、改めてこの場所が好きなんだと実感する。
自分の弱さのせいで苦しいこともあったけど、でも…それよりも楽しくて面白くて、嬉しくて仕方がなかった。
私の隣にきた清水先輩が優しく頭を撫でてくれる。
惚れそう…←
そしてさっきから頭を撫でられすぎだと思う。
武「松崎ざん…っごれ"…っ」
だばーっと涙を流す武田先生から差し出された紙。
それは一方的に渡した"退部届け"。