第33章 お前はもう…

澤｢楓！！！｣

名前を呼ばれ、ビクッと体が反応した。
目の前にいる皆に視線を向ける。

田｢昨日は悪かった…！｣
西｢お前の気持ち無視しちまって…｣
日｢楓ごめん…っ｣
菅｢ごめんな…楓っ｣

違う、違うよ…。
皆は悪くない。悪いのは私。
皆に酷いことを言ってしまったんだから。

山｢楓ちゃんと一緒に部活やりたい…！｣
月｢楓がいないと…つまらないし｣
影｢お前がいないせいで調子出ねぇんだよ！ボゲッ｣
縁｢楓がいるのといないとじゃ全然違うんだよ｣
東｢あぁ、また笑い合いたいんだ｣

皆から私への言葉。

澤｢お前が昨日言った通り、俺達はお前のことを何も知らない。でもな、それでもいいんだ｣