第32章 雨は止む
『徹さんお茶持ってきました!!』
及「ありがとー」
ニコニコしながらお茶を受け取る徹さん。
冷たいのだけどよかったかな…。
及「大丈夫!むしろ冷たい方がよかったから」
『えっ…なんで思ってたことを…?!』
及「えっ…声出てたけど…?!」
……声出てたんだ、私…。
恥ずかしい!
及「そういえばまっつんタオルは返さなくていいって言ってたよ!」
『本当ですか!今度何かお礼しなくちゃですね!』
一静さんが真っ先にタオルを貸してくれたおかげで風邪を引くことはないだろう。
ありがたい。
小さく息を吐き、コップに口付けた。