第32章 雨は止む
私は4人に笑顔を向ける。
普通に、いつも通りに。
鞄から鍵を取り出し鍵穴に差し込む。
その手は微かに震えていた。
『わざわざ来てくれてありがとうございます!どうぞお邪魔しちゃって下さい!』
私は部屋に通し、適当に座って下さいと促す。
私はその間にトイレでパッと濡れた制服を脱ぎ、Tシャツとジャージに着替えた。
『こんなラフな格好でスミマセン!皆さん制服ですか?初めて見ました、カッコイイですねぇ!あ、そうだお茶出さないとですね!ちょっと待っ((及「楓ちゃん」…なんですか?』
私の言葉は徹さんによって遮られた。
ちょっとここ座ってと言われ、私は4人の側に座る。