第32章 雨は止む
ー楓sideー
『あ、れ…皆さ、ゴホッ…はぁ…お久しぶりですねぇ…っ…』
私の部屋の前にいた人達は私を見るなり急いで駆け寄ってきた。
及「なんで傘さしてないの!!?」
岩「びしょびしょじゃねぇか!!」
花「風邪引いちゃうだろ!」
松「はいこれ、使ってないタオル」
部屋の前にいたのは徹さん、一さん、貴大さん、一静さんの4人。
4人とも心配してくれている。
でもその優しさが今は苦しいや…。
徹さんが自分の傘に私を入れてくれる。
一静さんがタオルで私の頭を軽く拭いてくれた。
『ありがとうございます!遊びに来てくれたんですか?今、鍵開けますから!』