第2章 さあ、仕事を始めよう。
ハルヒが、ワンピースの世界へ来て、3か月が経とうとしていた。今では、ハルヒは、見分色の覇気でこの島全体を把握できるまでになっていた。そして、グレースさんに仕事のいろはを徹底的に叩き込まれ、ハルヒは、昼も夜も店番を任せてもらえるようになるまで成長した。グレースさんは、カウンターのさらに奥の居住スペースで情報収集や諜報に専念し、二人の完全な分担制で店は、まわっている。
ここまでになるまで、かなり大変だったと、ハルヒは、思う。アルバイトなんてしたこともなかったため、お金の扱い方も接客も、すべてが分からないことだらけだった。グレースさんに嫌味を言われたり、呆れられたり、叱られながら、ハルヒは、死にもの狂いで仕事を覚えた。とにかく生きるため、だった。もし、グレースさんに捨てられたら、ハルヒには、もう生きる術がなかった。だから、グレースさんに「あんたは、もう一人前の情報屋だ。今日から、一人で夜も接客しな」と言われたとき、泣くほど嬉しかった。
いろんな情報を頭のなかに叩き込んでいくうちに、ハルヒは、今いるワンピース世界の状況をかなり正確に理解した。
今、この海は、ロジャー亡き後の大海賊時代。現在の海の王者は、白ひげ。
最近の主だった世相は、フィッシャー・タイガーのマリージョア襲撃事件や彼の死亡、ゲッコー・モリアとカイドウの抗争、シャンクスの新世界入りである。
王下七武会もすでに存在しており、海賊女帝ボア・ハンコックや海侠のジンベエ等がすでに加盟している。そして、ドレスローザは、まだリク王家のものなのである。ドフラミンゴはまだ七武会には加盟してはいない。
と、いうことはルフィが新世界に入る10年ちょっとくらい前に、ハルヒはいるということだ。
今さらだが、、ハルヒは、ワンピースの大ファンである。初め、情報屋に入ってしまったことを限りなく不安に思っていたが、落ち着いて考えてみると、ワンピースを知っているハルヒにとって、ピッタリの商売である。上手く情報を流せば、未来予知なんてこともできる。
だが、ルフィには、まだ会えないのかと、ハルヒはちょっと残念に思っていると、カランっと音を立てて、夜のお客さんが入ってきた。
さあ、仕事をはじめよう。