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極先

第1章 平成学園


無性にいらいらしてく宏太。

誰もがそれは感づいてる。

「たくっ、なんなんだよあのセンコー」

雄也がダーツを投げて言う

行きつけのダーツ喫茶にきた私たち


ここのダーツ喫茶はうちのお父さんのお店。


「若いなお前ら、若い頃のおじさんにそっくりだ」

とか言いながら洗い物をするお父さん

お父さんも昔は平成学園を仕切るほどの不良だったらしい。


今も見た目は厳ついが、、、


真面目に仕事をしてるあたりをみると普通のお父さん


「おいちゃんも平成出身だっけ?」

と光が言う

「あぁ。お前らの先輩だぞ?」

なんてにこやかに言う


「反抗するのはいいがちゃんと卒業してくれよ。宏ちゃんも光も俺の息子みたいなものだからなあ」


「わかってるよ。聖奈だけは退学とかにならないようにするから」


とダーツを投げながら言う宏太


ダーツはBULLへと刺さる


「しゃっ」


とガッツポーズを決める宏太

「また薮の勝ちかよ〜」

なんて項垂れる光



カランカラン

とドアのベルが揺れる


「やっぱいた!」
と入ってきたのは

中等部の制服を着た3人組


「涼介、裕翔、侑李」

これまた平成学園の不良たち


「なんだよ。お前らもサボりか」

なんて宏太は椅子に座り言う


「薮くんたちが歩いてるのが教室の窓から見えたから!」

と可愛らしくいう侑李


「新しいセンコーが来たんだってね?」

触れて欲しくないとこをつく裕翔


「その話はしたくねー」

と裕翔に返す宏太


涼介は眉に皺を寄せたしかめっ面


「涼介、なんかあった?」
と涼介に聞くわたし

「あんたらのとこのセンコーが中等部に来て居場所聞かれた。」


あー、、

それできたわけか。


「教えてねーだろうな」
と聞く宏太


「その辺で喧嘩でもしてると思うって言った」


安心する私たち


ここがバレたら溜まれなくなる






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