• テキストサイズ

PROTECT

第3章 CRUEL


出来る。




例え550万人が死んでも、私が殺した訳じゃない。

550万人は死んでも、ユウキと両親は生き残る。
私に命を賭けてくれた、6人の命を救うことが出来る。

そして何よりも、ユウキを救える。


ユウキだけは、絶対に殺させない。

その為に私は生き残るんだ。


「残り時間、30秒」

私は矢を弓に添えた。


30秒経ったら、私は人間を辞める。
生きるために殺す獣になる。


それはただ、愛する人の為に。

「残り時間、ゼロ秒。競技場に移ります」

ガラスのエレベーターが上に上がる。
光が差してくる。


鼓動が速くなる。
弓を構えながら、競技場を迎えた。
/ 12ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp