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Hな君に恋をした。

第1章 第1章 ~夕方の教室で~


そう思ったとき、
グニャリと目の前が歪んだ。
バタンッ__
「…眞菜佳!?」
「眞菜!」
いろんな人の声が聞こえた
そして…意識を手放した。

目を覚めた時、薬の臭いがした。
「眞菜佳!」
「…蓮」
「よかった…」
…なんで…泣いてるの?
私は…なんでここに?
「昨日、倒れたんだよ。」
「…そう」
そうだ…
蓮の言葉が冷たくて…辛かった…
それは覚えてる。
「眞菜佳!?
目が覚めたの?」
「お母さん…」
「…蓮君、一端出ててもらっていい?」
「はい」
「お母さん?」
「眞菜佳…落ち着いて聞いてね。」
「うん?」
「…ガンだって…」
「えっ…」
「肺がんなんだって。」
私は…肺がん?
「移植しないと助からないって…
でもね、移植できる肺があっても、適用しない可能性が高いらしいの。」
…適用する肺を探しているうちに…死ぬかもなんだ…
「あと、もって何日なの?」
「…一年…」
泣きながら言うお母さん
…一年間しかないの?
「わかった…
…一人にして…?」
なにも言わずにドアを閉めるお母さん。
「…眞菜佳?」
なんで…除いちゃうのよ…
ポロポロとなみだが布団を濡らした。
「どうした?」
「やめてよ…なんで…
学校では…あんなに冷たくしたくせに…優しくするのよ…」
「…眞菜佳…」
いっそのこと…嫌われた方が…いいのかもしれない…
「やめてよ…」
中途半端が…一番辛い…
「んで…
俺は…お前のために…」
「え…」
次の瞬間蓮に唇を塞がれる。
「んん!」
そしてゆっくりはいってくる舌。
蓮の舌は、味わうように口の中を動き回る。
「ぷはっ…れ…ん?」
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