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京都のSHIKI物語

第1章 これが江戸




それに

美少年さんも同じ物を羽織っている。




やっぱり…あの2人は…まさか…








「し、しん…せん…ぐみ…?」





ゆっくりと口を開いた私の小さな声を

聞き取ってしまう程の地獄耳なのか

“ひじかた”さんがまたこちらを睨みつけた。






土方「お前 何者だ?俺は女でも容赦はしない」




?「あれ〜?面白い格好…違う国の人?日本語 通じるの?まぁ とにかく土方さんは本気だから気をつけて〜」





ケラケラと笑いながら

美少年さんは馬鹿にしているようにも見えた。


「逃げても無駄だよ」そんな風に感じた




土方「総司 ここは俺がやる お前は近藤さんのところへ行け」


?「えー?土方さんが近藤さんのところに行けば?」




何やら2人は話し合っているらしいが

私は聞こえなかった。





土方「総司…」



一瞬 “ひじかた”さんと言う人は

美少年さんの顔を真っ直ぐに向き




3秒 数えたぐらいと同時に

美少年さんはふっと笑い軽く返事をし

回れ右をして





?「…はいはい。 まぁ、頑張ってね」







歩き出したと思いきや

チラリと私の方を見て

“頑張ってね”




その言葉…美少年さんの目つきが

目の色が変わった気がした。




美少年さんの言葉の意味が分かり

私は素早くリュックサックを持って

逆方向に走り出した。




土方「待てっ‼」



美少年さんの…あの目…

“ひじかた”さんのあの目つき…あれは…

私は…殺されるっ‼




感じたことのない恐怖

初めて感じた恐怖

とにかく私は逃げることに捕まらないことに

必死だった。








沖田「あーぁ…逃げちゃった」











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