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京都のSHIKI物語

第5章 守り守られ



「ここを曲がって…」





角を曲がり

目の前に侍のらしき2人が何かを囲んで

怒鳴り声が聞こえた。



男a「おい どうしてくるんだ?この俺の腕」


?「大変 申し訳ございませんでした ですが、決してワザとではないんです」


男b「お前のせいで兄貴の腕が折れちまったじゃねーか」


?「申し訳ございません」




あれは…お年寄り?
お婆ちゃん?



歩いていた足をピタリと止め
もめ合いを見つめる。



周りの人は早歩きで知らないふりをしたり

コソコソと話しているだけ





女a「やだ 何あれ?」


女b「誰か助けなさいよ」



男z「何かあったのか?」

男y「あの老人が侍の男の肩にあたったらしくて骨が折れただとよ」

男z「おっかねぇな…」




…嫌な予感がする


そんなことを思い身体が動く






男a「謝ってりゃいいと思うなよっ‼ クソババァ‼」



「待ってっ‼」




案の定 骨折をしたと言っていた侍の人は

お婆ちゃんを殴ろうとして

私は両手で侍の人の腕を掴んだ。



男a「なっ、なんだお前…」


「待って下さい…お年寄りに手を出しては…いけない…です…」



侍の人は少し驚きつつ
掴んだ腕をはなす



男b「おいおい 俺たちを知って止めに入ったのか?俺たちは侍だぜ?その意味わかるよな?お嬢ちゃん?」



もう1人の男が笑いながら

腰の刀に手を置く


それ見て身体が震える






「…知りません」


男2人「「あ?/は?」」



「侍とか…詳しくは…分かりません。ですが、お年寄りを殴ったりするのは…侍らくないと思います。弱い者を虐めているようにしか見えないでsー」



男a「う、うるせぇっ‼ 女が口出しすんじゃねっ‼」




腹を立てた男の1人は拳を握り殴りかかってくる

思わず目を閉じると

何かを受け止めるようなパシッと言う音が聞こえ

叫んでいた男の人の声も聞こえない



「………」




ゆっくりと目を開けると

目の前には青色…水色に近い羽織を羽織った

男の人…この人は…







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