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京都のSHIKI物語

第5章 守り守られ



〜♪ 〜♪



あぁ…足が…足が痺れて…



〜ザラン♪



「あっ…」



私が失敗しても小雪ちゃんも蛍ちゃんも花恵も

弾き続ける


実は三味線や習字など練習をしているけれど
どうも自分は不器用な人間らしく
なかなか上手くいかない…

着物もだいぶなれ…まぁ、花恵に教えてもらって
まだまだ勉強中


昔の人って凄い






隼哉「はん 爪が当たってます もっと平行に持って」


「はい…」



小声で隼哉さんが教えてくれる


隼哉「それからはんは猫背や もっと真っ直ぐ背筋 伸ばし」


そう言って扇子で私の背中を叩く


「…痛いです」


隼哉さんに叩かれるのは慣れっこですっ‼←

ここのところ毎日 叩かれてる気が…




隼哉「はんは痛みが必要なんどす」


「そんなことは…」



どこかの兵長もそんな事を言っていたような…

隼哉さんに言われ苦笑いする私



隼哉「ほな 今日はこれで終いや お疲れさん」



隼哉さんは私を入れて8人の女の子達に

三味線や習字に接客など教えている



「「「ありがとうございました」」」


隼哉「皆 ちょっと待っとき 和菓子もって来るさかい」



隼哉さんの言葉に皆は喜ぶ

隼哉さんが和菓子を取りに行きいなくなり

皆で三味線を片付け

机を並べ始める。




紗希「隼哉さんって本当 優しいよねー」



男好きらしい紗希(さき)が

目を輝かせながら呟く



「鬼ですよ」なんて思いながら

花恵の隣り座る


歩「本当 本当」


少しぽっちゃりした歩(あゆみ)が頷き

紗希の隣りに座った。


由香里「かっこいいよね」


桜子「何でも出来るらしいよー 剣道も三味線も習字にお料理も」



三味線のセンスは抜群だけどお料理は全く出来ないらしい由香里(ゆかり)


何かと色々 詳しく皆に噂を流す事で有名な桜子(さくらこ)


紗希「隼哉さんって完璧だよね〜 ね?花恵ももそう思うでしょ?」



「あぁ…うん」


花恵「うん そうだね」



花恵は愛想笑いをしながら応える

紗希はとても嬉しそう




小雪「だってあの顔だよ?」



紗希&由香里「「だよね〜‼」」




小雪ちゃん
めちゃくちゃノリノリだ。



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