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京都のSHIKI物語

第4章 貴方の手で




「あのっ…もう平気なので…」




後ろから隼哉さんが抱きしめているのだと思うと

なんだか…なんだかだんだん

恥ずかしくなってきた。




隼哉「アカン」


「ーッ‼ ////」



み、耳元に…隼哉さんの息がっ…///////



「なんで…ですかっ////」


隼哉「まだ震えとる」


「誰か来ますし…」



隼哉さんに
心臓の音とか聞こえてないよね
大丈夫だよね?



ーって、
男の人にこんなに接近されたの初めてかもしれない



隼哉「来ぉへん」


「なんで…分かるんですか…?」


隼哉「…なんとなくや」


「なんとなくって…」



後ろで少し笑っている隼哉さんを感じた。





隼哉「……はん」


「はい…?」



少し沈黙に
なりやがて隼哉さんが喋り出す



隼哉「…ここでやっていけそうどすか?」


「え?…まぁ…正直…分からないですけど…花恵や蛍ちゃんや小雪ちゃんにも会えたし…梅さんにも…不安はありますけど…大丈夫です…あ、隼哉さんも」



花恵ちゃん達に会えたのは
何か運命を感じる

皆の事を思い出すようにしていくと
嬉しくなり
テンションが少し上がって思わず後ろを振り向きー





隼哉「…………」




ーバチッ





「…あっ」




隼哉さんとの距離がわずかしかなく

目が合ってしまった。



隼哉「ん?どないしたんや?」


「い、いえっ‼ すみませんっ‼」





隼哉さんの反応の無さに驚きつつ
とりあえず凄く凄く
顔が身体が熱くなる。





隼哉「…まぁ 色々あると思いますが頑張って下さい」


「…隼哉さん 棒読みすぎます」


隼哉「ははっ そんな事あらへんよ…でも、はん」


「はい…?」


隼哉「これから厳しくいきますさかい 覚悟しぃや?」


「い、嫌です」


隼哉「あんさんに拒否権はないどす」


「……鬼」


隼哉「誰が鬼や」





嫌だぁあああああああああーっ‼




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