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【QUEEN】潔癖症と犠牲心

第5章 WATCHING U


「いいか、僕はそれくらいで"ランク"を見捨たりはしない。……それにお前だって他人には攻撃できないだけで、力はつよいだろ」

ぱっと手を離すと行くぞ。とスタスタ歩いていく。その後ろをお礼をいって嬉しそうにランクはついて行った。その後、後ろに居たひふみ、テンと共に四階まで上がる。

「AB棟の渡り廊下は比較的人通りが多いがC棟が死角を作って外からは見えにくくなっている…。だが寮4Fの窓からなら死体のあった場所が覗けるはず。ーーと思ったんだけど……、」
「高いな…」
「こんな風になってたんだ…」
「この辺あまり来ないから目測を見誤ったな。」

四階の窓は高窓になっていたため、一人では到底覗けなかった。どうするか悩んでいると、テンが自分の肩を指差しクエストに話しかける。

「クエストが私の肩に乗ったらどうネ?」
「女性に乗るのはあんまり…ランクは僕より身長が低いし…キミがサイトウに乗ればいい。身長も足りるんじゃないか?」
「…うーん。ひふみはなあ…。」

テンは渋る。ああでもないこうでもないと考えた結果、結局ひふみの上にクエストが乗る羽目になってしまった。両者ブツブツと文句をいいながら肩車をする。しかし手を伸ばせど後少しがとどかない。

「やっぱり立たないと覗けないか…。絶対上を見るんじゃないぞ。」

そう言ってひふみの肩に立ち上がる。ひふみはバランスを崩しかけたがなんとか持ち堪えた。クエストは窓の外が見えたらしく、携帯を取り出しカメラを構えて撮る。
その瞬間一人の捜査官がカメラを見て指を出した。見られている、そう確信した瞬間クエストはグラッと体制を崩した。

「…クエストッ!」

ランクはすかさず落ちたクエストを抱きとめたが、落ちてきた反動でひふみごと、床に倒れる。

「だ、大丈夫カ…⁈」
「………見、見られたーー…!」


青ざめたテンと同じぐらい青ざめたクエストは窓を見上げながらそう言った。
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