第1章 Halloween the night
きっと、僕のことを考えてくれたのだろう
自分の事より相手の事を思い自分の本心を隠す
・・・そういうところエレンと変わらないなぁ・・・
ミカサの肩を叩き、それに驚くミカサ
「僕の事は気にしなくて大丈夫!だから、ミカサはエレンの事を追いかけてきなよ?」
「・・・アルミンがそう言ってくれるなら・・・、少しエレンを探してくる・・・!」
そう言ってエレンが走っていった方向に走るミカサを見送った後・・・
「さぁ、僕はどうしようかな?」
そんな独り言を呟きながら、気ままに歩いていると・・・
「君が・・・エレンの幼馴染のアルミン?」
「えっ・・・?」
そんな言葉をかけられ、振り返るとそこには以前エレンがお世話になっていた人がいた。
side エレン
「おーーーい!エレーーーン!」
あの人をさがすため、走っている時声をかけられ立ち止まる。
誰だ?と思い振り返るとそこには、ドゥンケルと、兵長がいた。
二人共すでに仮装への着替えを終わらせたらしく兵長は、ドラキュラ、ドゥンケルが魔女の仮装をして今回だけの為に作られたらしい仮設用テーブルに、向かい合って座っていた。
「兵長と、ドゥンケル!!」
俺は、思わず敬礼をする。
「おい、エレンよ。今回は調査兵団全員の休日だ。
だから、敬礼はよせ。」
と、兵長がドゥンケルにお酒をつぎながら言う。
そして俺はすぐに、敬礼をしていた腕を下ろす。
「ってか、お前また女装かよ」
「しょうがないだろ・・・誰かがこの服にしたんだからよ・・・!」
酒がちょうどいいぐらいにまわってきてるのかほんのり顔をあからめているドゥンケルに後半笑われながら言われた。
そして、思わず反論する俺
「ってか、お前がそんな急いで走ってきたって事は・・・ふぅーん。あの子ならもう少し行った先の広場にいてたはずだぞ?あの子もお前を探していたぜ。」