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月が綺麗ですね【freiheit 番外編】

第1章 Halloween the night



「ミカサも俺達と同じアリスの仮装なのか!?」

「えぇ、そうみたい・・・、私も今知った・・・!」

そう言って、マフラーで顔を隠す
相変わらずマフラーは首に健在なようだ。
・・・そういえば、あの人はどんな格好をしているのどうか・・・?
そんなことが頭によぎり、いてもたってもいられなくなる。

そして、ずっと喋っていたアルミンとミカサに声をかける

「なぁ、ミカサ、アルミン俺あの人のところに行ってくる・・・!」

そう言って、何処にいるか分からないあの人を探しに行くため走っていく。

sideアルミン

「あ、エレン!?」

追いかけようとしても、すぐに走っていったエレンを見失い追いかけることも出来ない。

「あぁ、エレン行っちゃったね・・・。」

隣にいるミカサに言う
ミカサも突然の事で、驚きそして哀しんでいるようだ。
何時ものように顔をマフラーに隠し俯いている

「エレンにTrick or Treatって言うつもりだったのに・・・」

その言葉を言われはじめて思い出す。

「あ、そういえば今日ハロウィンパーティーだったね・・・、仮装で女装させられたことが頭にいっぱいでそんなこと忘れてたよ」

苦笑いしながら言うと

「大丈夫、アルミンは可愛い・・・ので、気にすることはない。」

と、冗談か本気で言っているのかわからない言葉が返ってくる。
恐らく、本心で言ってるんだろう・・・。

「そんなこと、男の僕が言われても素直に喜べないよ・・・。
・・・で、ミカサはエレンを追いかけたいんでしょう?」

こんな寂しがっている幼馴染を、そのままにするくらい僕は鬼じゃない。
その言葉に、一瞬嬉しそうな顔をするがまた暗くなる。


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