第1章 Halloween the night
その後は一瞬だった。
流石としか言い様がない状態で、俺の後ろで首元にナイフを持っていた男が一瞬にして後ろに吹き飛び周りの残党達も飛ばされていて俺は唖然とした。
これ、俺・・・男としてここにいる意味・・・。
そして、一瞬にして緊張がほぐれたせいで、今まで気を張っていたがそれが途切れその場で倒れ込んでしまう。
みんなが駆け寄ってくるのが見える
「ごめんなさい・・・、また迷惑かけてしまって・・・!」
「エレン大丈夫!?」
そう言って、額に手を当てられる。
「あつい・・・!
ハンジさんか、ローゼさん呼ばないと・・・!!」
と、ペトラさんが言う。
「・・・お前等、ムダだぜ・・・。既に俺等の仲間がここを占拠してる。だから、人を探そうなんて無理な話だぜ」
と、まだ意識があったのか俺を人質にした男が言う
「・・・あんた、誰に向かって言ってんだ・・・?
・・・調査兵団がお前らみてぇなやつに負けるわけねぇだろ・・・!」
俺がそう言い返すと
「チッ・・・、まだ意識があったのかい?」
と、アニがすかさず蹴りを食らわす
そして、ここにいる奴らはすべて意識がなくなったようだ。
そして、俺も・・・意識が遠のいていく・・・。
side ペトラ
「エレン!?」
ぐったりと倒れた少年の名を呼ぶ
「これは・・・意識がなくなったみたいだね・・・。」
「エレンを早く誰かに診せないと・・・!」
「取り敢えず、この場から動きましょう。
他の所も被害に遭っていると思うし・・・」
そう言いながら、私はエレンをこの場から動かそうとする。
すると、
「・・・まって、ここは私がエレンを運ぶ・・・。」
と、ミカサ。
「それを言うなら私もエレンを運ぶ。」
と、アニ。
結局、3人で争った結果ジャンケンで勝ったミカサがエレンを運ぶことになり出てきた野党達を縄で縛り放置し、他の人を探すことにした。