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月が綺麗ですね【freiheit 番外編】

第1章 Halloween the night



座れる場所を探していたら草木が茂っている所がかすかに動いた。

「野生動物かな・・・?」

よく、壁外で動物と戯れていた事を思いながら茂みに入っていく。

「あれ・・・?いると思ったんだけどなぁ・・・。」

見てみると、何もいないみたいだ。
気のせいか逃げて行ってしまったのだろうかそんなことを思い、また茂みから出て座れる場所を探そうとしていた時・・・

後ろから急に誰かから口元を塞がれナイフを首元に持っていかれた。

「ちょっと嬢ちゃん。人質になってもらうぜぃ。」

と、言われた
声色からして男のようだ。
周りにも何人か増えてきた・・・。

身動きを取り逃げ出したいものの、体がうまく動かない。
今頃になって、前の体調不良がぶり返したのか体に力が入らない。

そして、その体勢のまま茂みから男に後ろから押され歩かされる。

すぐに広場に出る・・・
やはり、そこにはアニ、ミカサ、ペトラさんがいる

まだ、気付いてないみたいだ・・・
伝えたいけど、口を塞がれた状態では何も伝えることは出来ない。

すると、違和感を感じたのかみんなが気付いた。

「おい、お前等この嬢ちゃんを助けたかったら俺達の言う事を聞きな。」

みんな間合いをはかっているようだが俺が人質になっている以上むやみに動けないようだ。

「税金泥棒のお前等調査兵団を潰すために俺等はここに来た。大人しく縄にかかるってんならこの嬢ちゃんだけは助けてやろう。・・・この嬢ちゃん、体調崩してんのかさっきから随分体熱いぜ?倒れるのはもうそろそろかもなぁ・・・!!
・・・言ってる意味わかってるよな?」

「・・・・・・!!」

みんなが動揺しているのが分かる。
俺の事はほっておいて早く他の人に教えてくれ・・・!

そんな事を思っていたら、

「誰が貴方達に捕まるものですか。」

とペトラさんの言葉に、一斉に三人が動き出す。


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