第1章 いつもの朝
青峰大輝くん。
いや、青峰大輝先輩。
私の一つ上の先輩で、お兄ちゃんの同級生。
バスケが上手くて、かっこ良くて、背が高くて…
ちょっと怖いけど、その分すごく優しい。
…そんな青峰先輩に、私は心を奪われた。
ーーーーーー誠凛学園高校 朝 ーーーーーー
火神「おはよー、大輝」
青峰「んぁ?あぁ、はよ、大我」
火神「また寝不足かよ?」
青峰「いやぁ、マイちゃんの写真集眺めてたら寝れなくなっちまってよw」
火神「お前ほんと好きだな、マイちゃんとやらが」
青峰「だってそりゃもう…」
遥「待って!…私の存在忘れてない⁉︎」
青峰「う、うぉ!お前…いたのか!」
遥「ち、ちょっと…!黒子先輩みたいな扱いしないでよねっ」
ぷいっとそっぽを向いたけど、本当のところは青峰先輩と喋れて嬉しい。
青峰「あー…わりぃわりぃ。それにしてもお前ちっちぇーなぁ」
そう言って私の頭をぽんぽんっとなでた。
それだけでキュンとしてしまう。
もしかしたら、私に気があるのかな…⁉︎なんて思ってしまう。
火神「俺らがデカすぎんじゃねーの?」
青峰「んー、まぁそーかも」
遥「あ、あたし今168cmだよ」
青峰「ん、なんだ、テツと同じじゃねぇか」
遥「え、そーなの?」
…ありゃ。あたしお兄ちゃんの友達だからってタメ語で喋っちゃってる!だめだめ、ちゃんと敬語で話さなきゃ…。
遥「そっかぁ…ですか…青峰く…先輩は、何cmなの?…ですか?」
青峰「…っぷっwwwお前大我とそっくりだな!敬語下手すぎだろ!ww」
火神「うぉい!俺と一緒にすんなよ!」
青峰「いいじゃねぇか、兄妹なんだからよ」
遥「あたしお兄ちゃんみたいにバカじゃないもん」
火神「おい遥、言っとくけど大輝も相当バカだぞ?」
遥「嘘…どのくらい?」
火神「どのくらい…って…俺と同じぐらいだな!」
遥「それって結構重症…(小声」
青峰「あぁん?なんか言ったか?」
ひぃっ怖っっ!!
遥「い、いや、なんでもないです、はい、なんでもございません!」
青峰「なんだよ急に。…つーかお前彼氏とか欲しくねぇの?」
…えええ。なぜそう話が飛ぶの。
遥「そ、そりゃ欲しいよ!」
火神「なんだ?お前好きな人いんのか⁉︎」
遥「え…ま、まぁ…うん…」
結構本人の前で隠すの大変なんだよー⁉︎