第1章 ノーブルミッシェル城へようこそ
空港に到着した青山 翔と百合根警部。
ゼン:「ようこそおいで下さいました。私ノーブル様にお仕えする執事 ゼンと申します。お2人をお迎えに上がりました。」
端整な顔立ちしたイケメン執事が礼儀正しく挨拶をする。
思わず見惚れる百合根と真逆に明後日の方を向きため息をつく翔。
青山:「ハァ・・」
百合根:「ちょっと!青山さん!あっどうも日本の警視庁から来ました。僕、百合根 友久と言います。こっちが青山 翔です。」
百合根は一応警察手帳を見せる。
やる気無く怠そうにする青山の代わりに挨拶をする。
青山:「キャップ、俺やっぱり帰って良い?」
百合根:「はあ!?何言ってるんですか!?今ノーブルミッシェルに到着したばかりなんですよ!!帰って言い訳無いじゃないですか!!」
青山:「だって俺来たく無かったんだもん」
子供の様に拗ねる
百合根:「あ、すいません・・」
ゼン:「いえ・・お荷物をお預かりしても?」
百合根:「はい、宜しくお願いします」
ゼンは百合根と青山の荷物を預かり車のトランクに乗せる。
百合根:「(どーしたんですか!?急に帰りたいなんて・・あのノーブルミッシェル城ですよ?生きた世界遺産とも言えるあの城に入れるんですよ!?こんな滅多な事一生に一度・・いや、生きていても中々無い事なんですよ!?もっと楽しみましょうよ!)」
青山:「はぁ〜・・キャップは能天気で良いね・・」
ゼン:「どうぞ」
ゼンは2人をリムジンの後部座席に案内する。
百合根はリムジンに驚き興奮している一方で嫌々乗る翔。
車はノーブルミッシェル城へ