• テキストサイズ

王子様のプロポーズ 〜ST 編〜

第4章 捜査開始




カタカタッと小気味良い音を鳴らす翔を横目に百合根は微笑ましく思いながら小声で話し掛ける。


百合根:「珍しいですね」


翔:「何が?」


百合根:「あんなにやる気無かったのに仕事に前向きになってるなんて」


翔:「心外だな・・僕はいつも仕事真面目だよ?それにこんなに見直さなきゃいけない事件が大量にあるのにのんびりしてたらいつまで経っても日本に帰れないよ」


確かにと思いながらゼンから渡された事件の資料の束を見る。


百合根:「僕もこんなにあるとは正直思いませんでした」



ゼンの話しが一通り終えると


ゼン:「何か質問はございますか?」


ジョシュア:「だいたいの事は分かったが・・しかし大丈夫なのか?あの2人に捜査を依頼して・・」


キース:「全くだ。捜査ならリバディの優秀な捜査員を派遣するのが1番良い案だと思うが」


グレン:「捜査能力ならうちのオリエンスの方が断然有能ですがね・・。けれど日本の捜査も興味深い」


ロベルト:「グレたんとこは親日国だからね〜。」


エド:「私もです。日本の検挙率は世界一と言われていますからね。」


ウィル:「お手並み拝見だね」



そこへ百合根が挙手する。


百合根:「あの!」


王子達が百合根に注目しそのオーラに圧倒される。


ゼン:「どうぞ」


百合根:「捜査員を何人か欲しいんですが・・」


ウィル:「それなら僕の方から何人か送ろう。」


グレン:「俺も協力する」


エド:「私も手配しましょう」


ロベルト:「僕も協力するよ〜。なんならうちの有能なアルを貸しても良いぐらいだ」


アル:「ご冗談を」


ジョシュア:「これだけ皆が協力するとなるならうちも手を貸さない訳にはいかないな」


キース:「だな」


グレン:「んで何人必要なんだ?」


グレン王子に問われ百合根が翔を見る。


百合根:「どうしましょうか?」


翔はキーボードを打つ手を止める。


翔:「そうだなぁ〜・・その前にこの事件の束についてだけど言わせて貰って良い?」
/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp