第3章 さーん
数秒間が空いたあと、某の持つバラに
別の方の重みが加わった。
なにかとうつむいていた顔をあげると
微笑んで、千代子がバラを受け取っていた。
「私でよければ、あなたの妻にしてください...っ」
千代子はなんて可愛いのだろう。
某は手を引き、勿論でござる!と叫んだ。
「いやーよかったね幸村くん!」
「Year!本当だぜ。partyしなきゃな」
「それいいねー!じゃあ元親くんとか呼ぼうか!」
「何しておられるのだ?!」
そのあと某の「ははは破廉恥でござる!!!」が
公園に響き渡ったのは言うまでもあるまい。