第13章 信じて
私がそう呟くと、リコ先輩は笑顔を作って言った。
リコ「さあ、それじゃあ今日はもう遅いから寝ましょう。眠れないかもしれないけど、明日黒子君の横っ面ひっぱたくくらいの体力は残しておかないといけないから」
リコ先輩はわざと物騒なことを言っておどけてくれた。ありがとうございますリコ先輩。私がどうしたいのかはもう決まってる。後はどう伝えたらいいのか、どうすれば伝わるのかを考えるだけだ。
私は彼の心を取り戻す。今度こそお互い信じあえるように。
そのためにはどうすればいいのか。眠れない夜に考えるにはちょうど良かった。