第13章 信じて
穂波side
テツヤ君が不安がってる。原因は恐らく私。でも何をそんなに不安がってるのかがわからない。彼は私が秀徳の人達と話していただけでヤキモチを焼くような人ではない。ということは私が彼を不安にさせるような行動をとったのだ。でも私には思い当たる節が無い。根本的な原因はわからないけれど、とりあえず今は彼の不安を取り除くことが先決だ。お風呂から出て明日の朝食の仕込みを終わらせると、私はテツヤ君を探した。
部屋を尋ねると誰もいない。お風呂かな?テレビのある共有スペースで待とうと移動すると、向こうから秀徳の人達がやってきた。一番小柄な人と眼鏡の人。何故か眼鏡の人はぞうさんのジョウロを持っている。
高尾「あれー?穂波ちゃんじゃん!どうしたの⁈」
穂波「こんばんは。ちょっとテツヤ君を探してたんですけど部屋にはいなかったからお風呂かなと思ってここで待ってたんです」
高尾「風呂には俺達しかいなかったけど…てかテツヤって黒子のこと?」
穂波「はい、そうです」
緑間「黒子とはどういう関係なのだよ」
高尾「真ちゃんそれ聞いちゃうの⁈」
あーはい、昼間のアレですね?
穂波「えーとテツヤ君は彼氏ですけど…?付き合ってるんです私達」
高尾「マジで⁈やっぱりそっかぁ…真ちゃんドンマイ」
緑間「どういう意味なのだよ高尾」