第24章 次なる相手は
3回戦、誠凛は相手の森園北に一時リードを許すも第4クォーターでテツヤ君と火神君を投入。残り3分で逆転に成功すると、そのまま準々決勝進出を果たした。よかった…。今度は私の出番だ。最前列の席を確保して、陽泉の試合を撮る。誠凛の皆は別のところで試合を見ているはずだ。陽泉は相変わらず高い守備力で相手の得点を許さない。またしても無失点で試合を終えた。
試合が終わるとすぐにリコ先輩に電話をかける。昨日の試合のDVDと今日撮った分を渡すために合流する場所を決めた。律香と一緒に待ち合わせ場所に急ぐ。リコ先輩とバスケ部の皆は先に来ていた。
穂波「リコ先輩、お待たせしました!」
リコ「悪いわね穂波、ありがとう」
穂波「いえ、私はこれくらいしか役に立てませんから。明日も頑張ってくださいね」
リコ「ありがとう、負けるつもりはないわ。じゃあ早速対陽泉の対策を練らなきゃ」
穂波「はい、これ今日の試合のメモリーカードと昨日の試合のDVDです」
日向「何から何まですまねえな」
穂波「みなさんのお役に立てるならこれくらいなんでもありませんよ」
リコ「じゃあこれから火神君の家に行くわよ。あなた達は気をつけて帰りなさいね。今日はありがとう」
穂波「先輩達もお気をつけて。明日も頑張ってくださいね」
火神君の家へと向かうバスケ部の皆を見送って、律香と2人、帰路に着いた。