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雨に咲く花

第18章 そして伝説へ


僕は穂波さんの制止を振り切って紙コップの中身を一気に飲み干しました。…アレ?思っていたより不味くない⁇

黒子「酸っぱい抹茶ミルクの味がします」

リコ「あら、当たりだったみたいね」

穂波「テツヤ君大丈夫⁈なんともない⁈」

黒子「はい、大丈夫…みたいです」

穂波「本当に大丈夫⁈無理してない⁈」

リコ「だから食べられない物は入ってないってば」

そこへ主将が袋をたくさん持ってやってきました。

日向「おいリコ、メシ買ってきたから一緒に食わねぇ?…って黒子と小坂⁈まさかお前ら飲んだのかアレを⁈」

黒子「はい、カントクのおごりで」

穂波「もしものことがあったらいけないから私が飲むって言ったのにテツヤ君が…‼︎」

日向「…大丈夫なのか、黒子…?」

黒子「はい、今のところは大丈夫みたいです」

日向「小坂、もし黒子に何かあったらすぐに俺のトコに来い。いいな?」

穂波「は、はい‼︎」

リコ「ちょっと日向君まで失礼ね。ちゃんと当たりの組み合わせも作ったじゃない。だいたい食べられない物は入ってないんだからちょっとぐらい不味くても死にはしないわよ」

それを凶器に変えるのがカントクの手腕です。

日向「とりあえずお前ら自分トコの教室に帰れ。絶対に無理するんじゃねえぞ。いいな?」

リコ「もう、日向君たら大袈裟なんだから」

この時僕はまだ気づいていませんでした。魔の手がすぐそこに迫っていることを。

教室にたどり着く頃に僕は意識を無くし、穂波さんが慌てて主将を呼びに行きました。幸い30分ほどで目が覚めましたが、その後もずっと穂波さんに心配され続けました。



カントクのロシアンドリンクは誠凛高校史上最強にして最恐だと、後世に語り継がれる伝説になったそうです。
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