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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第96章 整理の後の整理





話を聞き終え、
凛はいつの間にか抱き着くのをやめて、
隣で横になっていた。



「君の曾祖父が飲んでいた薬、
確かに気になるな……」

「私も、眠気覚ましの薬が
必要になる日が来るのかな。」

「まだその薬が眠気覚ましだったかどうかも
分からないんだろう?
それならそんなに心配する必要はないよ。」


凛の不安気な瞳を閉じさせるように、
瞼をそっと撫でる。



「だけどそんなに大量に薬飲むって、
他に何か考えられることある?」


「……どうだろうな……」

「でも私、そうなっても
ここに居座りたい気持ちしかないんだけど。」


俺が意見を発表するより前に、
そう言った凛は、
こっちに視線を送ってきた。



「いや、その気持ちは嬉しいけどね。
だけど一日の薬の摂取量だって
限られているだろうし、
そうなったら元の世界へ帰るしかない
って考えるのもおかしくはないよ。」


「……モブリット、
私に元の世界へ帰って欲しくなってきた?」

「なる訳ないだろう。」


即答し、凛の方へ向き直った。

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