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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第95章 気持ちと記憶の整理の時間



もうピクシスに隠す必要もないと思い、
ここに来た経緯を事細かに話し始める。


エルヴィンとリヴァイが
タイムスリップして
自分の住んでいた世界に来たこと。

二人に連れられるような形で
この世界に来たこと。

自分の世界で身近にいた人に瓜二つの人物が、
この世界に存在すること。



ピクシスは酒を飲むことも忘れたように、
真剣な眼差しで話を聞いてくれていた。




「……なるほど。興味深い。」


「だから、ピクシス司令や
モブリットに似た方も、
私の身近にいたんです。」


「それで思い出したんだが、」

ピクシスはウイスキーを一口飲むと、
再び口を開く。


「君の曾祖父。
当時のここの酒屋の店主に、
ワシと顔が似ておると言われてのう。」

「え?!やっぱりですか?!」


「……どういう意味じゃ?」

「あ、あの、ピクシス司令によく似た人って、
私の祖父なんです。」


思わず少し声が上擦る。

ピクシスは直ぐに頬を緩めた。



「そうか。だからワシは、
こんなにも君に親近感が湧くのかもしれんな。」


「私も、ここに来た時から
司令には親近感が湧いていました。
と言うより、
もう本当のおじいちゃんくらいに思ってて、」

そこまで言って、
ピクシスの笑い声に驚いて言葉を止めた。

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