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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第95章 気持ちと記憶の整理の時間



「そうか、そうか。それは嬉しい。
君のような可愛い孫がおるとは。」


「……す、すみません。
ちょっと興奮して話しすぎました。」


「いや、いいんだ。」


いつの間にか
身を乗り出してしまっていた私の肩を、
ピクシスは軽く叩く。




「だが、エルヴィンやリヴァイに似た人物は
いなかったのか?」


「はい。
まだ出会っていないだけの可能性もありますが、
もう元の世界に帰るつもりはないので、
これからも出会わないかと……」


「そうだ。その話なんだが。」


「何でしょう?」


「君は、この世界に来てから、
何か体調がおかしいと感じたことは
なかったか?」


問いを受けて、
すぐにピンとくることがあった。




「……一つだけあります。」


「何だ?」


「いえ、
大したことではないと思うんですが……
元の世界にいたときより、
簡単に眠れるようになって、
寝ている時間も長くなった気がします。」


「なるほど。」


「多分、前の世界では
あまり眠れなかったので、
尚更そう感じてしまうんだと。」


「どうだろうな……」


ピクシスの曖昧な答え方が気になり、
小さく首を傾げた。

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