第90章 ●影響はどこから

「……大丈夫。凛のここ、
いやらしくて、すごく可愛いよ。」


絶頂が近いことはすぐ気付かれ、
陰核の周りだけ、
円を描くように舐められる。

身体は抵抗することを忘れ、
ただ甘く喘ぐ声だけが部屋を支配した。




「気持ち良さそう。
もっとして欲しくなってきた？」


舌先を出したモブリットは、
陰核の手前で動きを止める。

触れそうで触れない、
それでも吐息が刺激してくる状態は、
我慢できない快感を簡単に引き出してきた。



「…んっ、…欲しいっ…」


「凛はちゃんとおねだり出来るだろう？
どうして欲しいの？」



「……いやらしい、とこ…舐めて…ほしい……」


よく言えたね、
と穏やかな声が耳に入り込んですぐ、
陰核は舌先にスッと舐め上げられ、
身体は大きく痙攣し、
部屋には卑猥な声だけが充満する。


陰核を舌で強く突かれ続け、
その単調な刺激を与え続けられることが、
イクことだけに意識を集中させる。


激しく痙攣した身体と淫らな声と共に、
絶頂感は発散された。