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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第91章 正直に、正直に、





「……外に声、聞こえたかも知れないよ?」


「はぁっ…、もう、いい……」


絶頂に達した直後の脱力感で、
頭は全く働かないと言っても過言ではない。





「部屋に入る前、凛が俺に抱き着いてたの、
通りすがりの新兵が見てたみたいだけど。」

「…!え、そうなの?!」


不意に我に返り、
声を上げてモブリットに視線を向けた。

今それを言うのはどうなの?
と、口を開こうとしたところで、
モブリットの口が耳元に寄せられる。



「この声がもし聞かれてたら、噂になるね。
凛が部屋に俺を連れ込んで、
いやらしいことしてるって。」


耳元で囁かれた言葉を
働きたがらない脳内で復唱し、
既に赤面していたであろう顔は、
また熱く火照っていく。



「まぁ、恋人同士だって
噂されてるくらいだから、
いやらしいことしてても
全然問題ないんだけど。」


「……モブリットは……?いいの…?」


「俺は大丈夫だよ。
でも、あまり女性に興味がなさそうだと
噂されてるみたいだから。
こんなに凛を喘がせてることが知られたら、
驚かれるかも。」


悪戯っぽく笑うモブリットの発言が、
どれもただただ卑猥にしか感じられなくて、
火照った顔を思わず手で覆った。



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