• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第83章 落ち着かない日



「リヴァイ兵長。
何を言われても、
私が頷かなければいいだけの話ですから。
ナイル師団長の言う通り、
取り敢えずこの会議だけやり過ごします。」


自分がエルヴィンの様に雄弁をふるえるかは
微妙なところだが、
ここは自分でどうにかするしかないだろう。



それでも、最近リヴァイにストレスを
与えてばかりな気がする。

この会議が終わったら、ゆっくり二人で
過ごせる時間を作れたらいいなぁ……

そんなことを思っていると、
頭をくしゃくしゃと撫でられ、
ふとリヴァイに視線を走らせると、
想像していなかった優しい瞳に見入られ、
目を奪われる。


それはナイルも同じだったようで、
次にナイルに視線を移したときには、
ナイルは驚嘆の表情で固まっていた。




「大丈夫だ。お前は何も心配するな。」


「……はい。ありがとう、ございます。」


ナイルの前だと、
リヴァイに敬語を使わざるを得ないし、
馴れ馴れしい態度も控えなければいけない。

それでもこのタイミングでの
穏やかで柔らかい表情は、
どうしてもリヴァイに
触れたくなってしまう程の安心感を
芽生えさせてくれた。




/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp