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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第83章 落ち着かない日






「……本当にしつこかった……」


会議室を出ての第一声は、これに限る。



本当に、本当に、しつこかった。


今までしつこいと感じていた案件が
可愛く思えるほどに、しつこい勧誘だった。





「リヴァイ、ごめんね……
結局結構助けてもらっちゃった……」


「いや、いい。
それにしても、お前にかなり金を
掛けるつもりだったようだが。」


「ね。びっくりしたよ。
こっちの兵士何人分の給料
出してくれるつもりだったのかな。」


憲兵団の重役たちに示された給料は、
調査兵団で頂いている給料の
何倍にも上るものだった。


拒否しているうちに、
その金額はどんどん上がり、
この兵団の資金力が怖くなったくらいだ。




「誰かお前のことを
相当気に入った重役がいるんだろうな。」


「……そんなにお金積んでまで
欲しいと思ってくれる気持ちはありがたいけど、
そこまでされると、
ありがたいより恐ろしい方が勝るよ……」


「まぁ取り敢えずは切り抜けられただろう。
暫くお前は憲兵団の基地に
絶対足を踏み入れるなよ……」


「わ、分かってます。」


突然鋭い視線を向けられ、
咄嗟に敬礼のポーズをとると、
リヴァイの頬は緩んだ。

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