• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第83章 落ち着かない日



「前にも言ったと思うけど、
私は憲兵団で働く気はないよ?」


「お前がそのつもりがなくても、
こっちはお前が欲しいんだ。」


「随分往生際が悪いな。
何故そんなに凛に執着する?」


リヴァイのその問いの後、
ナイルは視線で周りを見回し、
誰もいないことを確認してから
こっちに顔を寄せた。




「……俺も引き抜くのは無理だと散々伝えた。
だが、重役たちは諦めが悪いんだよ……
取り敢えず、この会議だけ乗り切ってくれ。」


「お前も重役のくせに、
どうにかなんねぇのか。」


「俺が上なのは肩書だけだ。
権限を持った古株はまだまだ腐るほどいる。
歯向かうだけ時間の無駄だ。」


ナイルも色々苦労しているんだろうなぁ…と、
少し同情しつつ、
眉間に皺を寄せたままのリヴァイに
視線を向ける。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp