• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第39章 再会の意味



「こいつはミカサ。」

俺の家族、とエレンが
紹介してくれるよりも先に、

「あなたが、凛?」

と、再び鋭い視線。


ああ、そうそう。

エレンと初対面の時の目と同じだ。


警戒心が強く、こっちにまで
不信感が筒抜けの目だった。


理由はきっとエレンの時と
同じようなものだろう。



……だけど、エレンの時とは
比べ物にならない距離感。

毛穴まで見えそうな近さだ。

それでも、やっぱ若いと肌の艶が違うなぁ、
と呑気に考えられるくらいには
心に余裕は十分ある。



「初めまして。
エレンとはこの間リヴァイ兵長と一緒の時に、」

「食事をした話はエレンから聞いた。
あなたはエレンと仲が」

「ミカサ!
まだこっちが紹介してる途中だろ!」

見るからに年季の入った赤いマフラーを
グイッと引っ張るエレンは
怪訝そうな表情を浮かべていた。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp