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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第39章 再会の意味





「……なんか、それも新鮮だよね。」


凛は基地の門前で合流した
モブリットを見て呟くように言う。



「……どれのこと?」

「モブリットの私服姿。
多分、初めて見たと思う。」

「そうだった…かな?」


あまり服にはこだわりがなく、
それでも凛と食事だからと
少しはちゃんとした服を着たつもりだったが……


「似合ってるし、恰好良いね。」


笑顔の凛にそう声を掛けられ、
ホッとする。

隣を歩かれて
恥ずかしいと思われたらさすがに辛い。



「でも、やっぱり団服も似合うよ。
というか、調査兵団の団服、
ロゴからして格好良すぎるよね。」


自由を彷彿とさせる翼がモチーフとか、粋すぎる。

と、急に熱心に団服について
語り出した凛を見ていると
自然と頬が緩む。


話が脱線しても
全然不快に感じないから不思議だ。



話の邪魔にならないようにと
凛の背中をそっと押し、
進行方向を指さす。

この意図に気付いた凛は、
まだ熱の冷めない団服論について語りつつも、
松葉杖を突くモブリットの
歩くペースに合わせて歩き始めた。



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