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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第35章 それぞれの行く末




その後、モブリットが
調査に出られないことは
兵団全体に知らされ、
必然的にその原因も明らかにされる。


自分のミスでモブリットが
怪我をしてしまった事実を知った新兵は
相当反省し、落ち込み、
モブリットにひたすら頭を下げていた。

だが、エルヴィンに
何か声を掛けられた途端、
引き締まった表情になり、
何か決意を感じられる顔つきになっていた。



「エルヴィンはやっぱりすごいね。」

「ああ。そうだね。
エルヴィンの一言の力は大きい。」

その様子を見ていた凛の呟きに、
ハンジは強く同意する。


「これだけエルヴィンが
団員から信頼されているのは、
これまでの働きがあるからだよ。」

「……そうだろうね。」

「凛は今まで上司に
恵まれなかったのかな?」

浮かない表情をしていたのだろう。
すぐハンジに何かを勘付かれ、
顔を覗き込まれた。


「そうだね。
エルヴィンのような上司に
出会ったこともなかったし、
自分もそんな上司に
なれる気はしなかったなぁ……」

「みんなそうだよ。」

ハンジはそれだけ言うと、
凛の肩を叩いた。

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