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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第35章 それぞれの行く末





医師からの診断を受け、
処置を終えたモブリットと
モブリットに付き添っていた凛は
エルヴィンの部屋にいた。



「……全治3か月だそうです……」


モブリットは
心底申し訳なさそうな声で言い、
深く頭を下げた。


「申し訳ありません。
自分の不注意です。」

エルヴィンは頭を下げるモブリットを
見つめながら、
モブリットの肩を軽く叩く。


「顔を上げなさい。
大丈夫だ。
調査はモブリットが居なくても
なんとかなるよ。

……と言って
君を安心させてあげたいところだが、」

エルヴィンがそう言いかけたところで
モブリットは
エルヴィンの顔色を窺うように、
ゆっくり顔を上げた。


「モブリット。君が調査に出ないのは、
兵団にとってかなりの痛手だ。
君の穴を埋めるのは
容易なことではないだろう。」


エルヴィンの強い言い方に、
横にいる凛も少し項垂れるが、

「……だが、君の怪我が完治しない方が、
私たちにとっては痛手だからな。
しっかり休養して、早く治してくれ。」

と、エルヴィンがモブリットに
優しく微笑みかけるのを見て、
これが、これこそが理想の上司だ、
という感動と同時に、
心底モブリットを羨ましく思った。

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